【d!】螟｢縺ｮ荳ｭ【sha】 (ページ4)

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今日、シャオロンにジュースを奢ってもらった。
なぜか最初から蓋が空いていたが、彼曰く「すぐ飲めるように開けておいた」との事だった。

どこか鉄っぽくて不思議な味だったが、ぶどうジュースは味が濃いためそう思うのもおかしくないかとあまり気にしなかった。

その日の夜、とある夢を見た。

『…え、ここ…どこ…？』

私はなぜか広い向日葵畑の中に立ちすくんでいた。
その向日葵畑は途切れることなくずっと奥まで続いている。
周りに物はない。
ただ晴れた青い空と黄色い背の高い向日葵が沢山あるだけ。
まるでドリームコアのような世界だ。
困惑していると、後ろからガサガサと音が聞こえた。
音がする方を見ると、沢山の向日葵の中から人の手が伸びてきた。

私は怖くなってそれを避け、必死に逃げた。

向日葵で前が見えない。それでも全力で走った。
自分がどこへ向かっているのかも、
ここはどこなのかも分からない。

まだ追いかけてくるナニカ。

段々体力が無くなり、スピードが落ちてきてしまった。

嫌だ、だれか、助けて

そこで、目が覚めた。

『な、なに…今の…』

震えが止まらなかった。
とにかく夢で良かった。
顔を洗いに行くと、鏡に驚くほど真っ青になっている自分の顔が映っていて驚いた。

これは今回が初めてじゃなくて、毎日続いた。

毎日あの向日葵畑で知らないナニカに追われる夢を見た。
それに、その夢を見る度に自分とあのナニカの距離が縮んで行っている気がするのだ。
一体なんなんだ。

それを、学校でシャオロンに相談した。

「え、それヤバない？」

『だよねぇ、ホント怖い…』

「………」

突然シャオロンが黙って何かを考えているような顔をした。
しかしすぐにもとの笑顔になった。

「まぁ、何もなければ大丈夫ちゃう？」

『そうだといいけど…』

　
　
　
　