六話 ページ7
ショッピsaid
どこからか柔らかく歌う女の声が聞こえてくる。
それと…花と、死の匂い
歌う女は、俺の母親やった。
俺の、小さい俺の頭を梳く細い指。預けた身体に感じる柔らかく細い身体。
俺の母親は遠くから来た男の愛人だった。
後々判明した話だが母親は娼婦の娘で俺の父親の愛人にされたという。父親は西で商人をしており、米国と取引の際の港の娼館で母と出会った。気に入った父親はその港の近くで母を囲っていたが父親は元々結婚していた。妻との間に中々出来ない子供。愛人との間に出来た男の俺
産後の肥立が悪い母。弱る母がベットから動けなくなったとき、俺は父親に西へと連れられたんや。
歌うか細い声。目元が落ち窪んだのに俺の手を静かに握って。
俺を、呼ぶ
「ショッピくん？」
はっと目を開けたらA。なんや、Aか。…恐ろしく昔の夢見てたな
「こんなとこで寝ないで部屋で寝たら？」
そう、Aのように母さんも白く痩せ細っていた。
？
ように？
「ショッピくん？」
時刻は深夜を回って窓には分厚いカーテンが閉じ切られている。
死、のにおい
駆け回った戦場で、侵入した屋敷で、母の匂いが。
あぁ、死ぬんや。A
「なぁA。」
「なに？」
細い身体に白い肌。俺の母さんも娼館の母親から遺伝してきたというなんたらって病気で死んだんやったな。
「いや、なんもないわ。それより夕飯ちゃんと食べたん？ちゃんと食べなあかんで。もっと肉付けな」
「食べたよ、エーミールと」
談話室のシャンデリアの光を浴びるAとソファに座る俺。
母さん
「Aって健康診断しんぺ神さんにやってもらったん？」
「この前受けたよ。それより早く」
「悪かったんやな、A」
言葉を続けようとするAの手首を掴む。死んだ母さんは遺伝から来たものだったから余り治せる見込みは無かった。でも今の医療なら？
「お前、病気やろ。ぺ神さんになんていった‼︎ちゃんと治して貰え‼︎」
あの病気だと確定しているわけではないのに。
「落ち着いて」
母さんのように死んでほしくない
「死なないよ。とにかく大丈夫だから」
信用なんて出来ない。母さんもそう言っていたのに
「なにが大丈夫なん」
「服薬である程度治る系だから」
本当か？嘘を見破るのもつくのもうまい
「治るよ。ちゃんと医者のいうこと聞けば」
それは本当だと思った
「完治したら言えや」
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キサラギ(プロフ) - レパロウくん、じゃないですか？我々だの新メンバーの名前、レパロウですよ、、？ (4月13日 21時) (
レス) @page11 id: 8dc6e15b86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chu!河合 | 作成日時：2023年12月24日 19時
