【w.r.w.r.d.!】誤解されてるだけ。 (ページ5)

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四話ページ5

__場所は変わって同時刻

分厚いカーテンを垂らさせた薄暗い部屋のに1人の男、らっだぁがだらりと体を休めていた。

「はぁ〜〜」

１つのに１つの机。そして広がる3枚の絵画は3枚とも美しい女が優雅に柔らかく微笑んでいる

「やる事がたくさんあるよぉ〜〜…」

机に滑る手が机に広がる書類に当たり床に散らばる。それをらっだぁはどこか冷たい目で目を細めて見つめた

「ひどいよね、カーナ国と戦争するっていうのに俺を呼んでくれないなんて。あの国って言ったら俺でしょ〜…」

あーとうめくらっだぁを見つめる絵画の女はただ、優しく微笑む

「皆んな許してくれるかな？俺が戦争に参加するの。駄目かなぁ駄目だよね、一国の代表が私的な理由でするの。俺の命は俺だけのじゃないし」

-手が震えた。つい最近まで共に笑い合えていた友人を自らの手で殺める事に。

なんで、俺に笑いかける。

馬鹿だ、馬鹿だ。お前は‼︎

瞬きを、１つ。何年経ってもあの時を俺は忘れる事なくループし続ける。あの重く、暗く、どうしようもない自身を過信していた青年も俺もはあと重いため息を吐いた。

散らばった書類にはー我々国についてー機密事項報告書の文字が踊る

苦々しい辛い記憶に呻くらっだぁをよそに絵は天上のまろやかな笑みを、変わらない笑みを浮かべたまま

「ごめんね」

贖罪を抱えたまま目を瞑る。夢だけは、赦しの手を差し伸べてくれると信じて。

ーーー
ぺ神said

「…話って何かなシッマ。もしかしてヤらせてくれるの⁉︎最高だね‼︎」

「ちゃうわ‼︎」

深夜にも関わらず俺を訪ねてくる奴なんてそういない。つまりはそういう事ってことさ。

「…限界なんやろ」

硬い表情を浮かべるコネシマはふぅと息を吐く。意外なメンバーがこの事に気がつくなんて。前世は犬だったのかな

「もう１年経つ。１年、もう本人にも隠しとけんしグルッペンやって気がつくやろ。」

グルッペンに首輪を繋がれた忠実な犬はキャンキャン吠える

「あの国と戦争するっちゅうなら一回、治療したほうがええんやないんか？それともこのまま使い潰す気か、ぺ神」

１年経ってもまだ細い体。そう、細すぎる体。負担になりすぎないように高カロリー且つ栄養の良いものを食べさせてきた筈なのに。

「…俺は医者だよ」

あの子の示す数値は異常だ。いつ倒れてもおかしくない。

「分かってるよ」

今すぐにでもここじゃない軍の病院に入院させた方がいいってことは。