【w.r.w.r.d.!】誤解されてるだけ。 (ページ4)

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三話ページ4

きんときsaid

Aさんを見つけた途端に顔を輝かせるナカム。本来なら参加するのは他のメンバーだったのにAさんが来ると聞いてから無理を言って調整して参加している

「ナカム、あんまりはしゃぐなって」

国の代表に名を連ねる人間が、1人の、しかも他国の中枢で働く女性にうつつを抜かして言い訳がない。せめて俺たちの国の人だったらどんなに良かったか

「分かってる」

分かってない。

違う人と話し込むAさんとチーノさんは俺らにまだ気がついていない。

「Aさんいつも暗い系の服着てるよね。もっとこう…水色とか白とか、きて欲しいな」

駄目だ。Aさん別にナカムを誑かそうとかハニトラとかした訳じゃなくて何故か恋に堕ちたナカムが‼︎悪いんですけど、これ以上は辞めてください

これ以上を望もうとナカムがすれば国にヒビが入るかもしれない

「ナカム。お前…ワイテ国を代表してココに立ってるんだぞ」

俺たちはまだ代替わりしたばかりで、他の所から荒を探されているんだ。もしそれで何か起これば。

「…わかってるよ、きんとき」

「ナカムさん、きんときさんっお久しぶりです。チーノです」

あははと話しかけてくれた久しぶりに会えたチーノさん

「こんばんは。あの時以来ですね、ナカムさんきんときさん」

城の中で見た強張った顔ではない優しい微笑みを浮かべるAさん。あーもうナカム、顔真っ赤じゃん

「こんばんはっAさん、お久しぶりてすねチーノさん」

「こんばんは」

軍事国家であり、軍が主に政治を司る我々国とは違いワイテ国は血統だ。ナカム以外に純血はいないがナカムに何かあった時王位はその他の親戚に回る。

ナカムや俺たちは革新派でそれをよく思わない人も国にはいる。

俺たちのこの地位はワイテルズ国をより良くするためにも無くしてはいけない

「ナカム」

チーノさんはわかっているだろう。俺たちの立場の危うさ、Aさんを引き合わせる周りの目。

「ああ…それではまた今度ゆっくりお話ししましょう。」

そう言って2人と別れる。ナカムは機嫌が良さそうに笑うが俺はもう冷や汗でびっちょり

「綺麗だったよなAさん」

「呑気かよ、集中しろナカム」

ー
チーノsaid

「Aって別にナカムに特別な思いとか無いよな？」

「…特別？ないけど」

ナカムが思いの外Aにぞっこんでびびった。はぁ、Aが傾国の女ってよおわからん噂が流れたらどないしよ

…グルさんはどないする気やろ、マジで