【w.r.w.r.d.!】誤解されてるだけ。 (ページ3)

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二話ページ3

エーミールとAのプチ事件はあったがそれでも事は起き続ける

「わかりました」

胸が大胆に開いた黒のドレスを見に纏っているAをチーノは横目で見た。ふむ、胸は良い

「チーノくん行こう」

すっと冷えた眼差しが俺を見据える。今日はある国の夜会に参加する。確かワイテ国も参加予定らしいから会場で会うかもなぁ

…ナカムと出会うのは不味いんやない？俺聞いたで？ナカムとらっだぁさんがキャット？ファイトしたって。Aさん巡って本気のマジの敵対心をナカムに当てたって。怖いよぉう。ぴえん

「おう。行くで〜」

グルッペンさんとトントンに頭下げて総統室から出る。ま、気は抜けない。建国当初から我々と仲良くしてくれた国だと聞いたから

裏道からAと歩くと車の前にロボロがいた。面で隠れているがなんか嫌な予感するな

「ロボロやん」

「仕事行くんやろ2人とも。ま、激励の為にな」

鮮やかな異国の袖が面を捲ると普段は余り見えない桃色がニヤリと意地悪く弧を描いている

最悪や！

「この前の庭でのヤツ、俺は偶々カメラで見とってな〜いやーエミさんが！童貞のエミさんがやで？一丁前に恋したるんはええねんけどぉ」

「声のボリューム下げやロボロ‼︎」

遠慮なしやな心無しめ

「嫌やったら嫌言うんやでAさん。流石に急にキスすんのは正直どうかと思うわ。なんかあったら相談乗ったるし、殴りたい言うなら俺が代わりに殴ったる。それだけやで」

スッと袖を下げて面で顔を隠してしまうからさっきとは違う硬い声が響く。なんやねん！心配してるだけかよ

「ほら、はよ行きんさい」

カパリとドアもわざわざ開けてくれてひらひらと手まで振って。本当にロボロは見送りとAの心配をしてただけだった

「…Aはエミさん殴る予定なん？」

流れる景色の中隣に座るAに聞く

「…予定はないけど。私さ」

流れる景色にAは顔を向けているから俺とは視線は合わない

「体の中ぐちゃぐちゃでエーミールのことよりもぺ神さんの所に行かないとだから、それからかなって思うよ」

「はぁ？」

1年経ってもAはぺったんこの腹に曲線を描く胸。

‘細い’体質ではなく今までの事が積もり積もってAの身体に異常を翳し始めているとするならば？

「A、お前っ」

「なんて。エーミールについてへ悩み中なだけだよ」

俺を見てニヤリと口角を上げたAを見つめて嘘が無いか確認する。…いや、わからんて

「…何かあったら頼ってな」